2013/11/18

下がる気温、Super Takumar 55mm f1.8と向き合う


1000円でこのレンズを手に入れてから2年
すっかり自分の手に馴染んだ感がある
まさに「愛棒」である
かつての東京オリンピックの頃に大量に売れたそうで、
今も中古市場でよく見かけるオールドレンズだ
42mm径ネジでカメラに取り付ける
放射能をまき散らす「アトムレンズ」であり
レンズが黄色く変色して、やや写りに影響する
デジタルカメラなら補正が効くので、問題ないと言われ買った
もしかしたら、次の東京オリンピックを僕は撮るかもしれない
50年の時を経て、再び


開放f1.8では背景のボケは大きく
フォーカスのあったところもふんわりと、


f2.8に絞れば突然輪郭がキリッとする


最短撮影距離は45mm
被写体にまあまあ寄れる
時には接写リングをつけてぐっと被写体に寄ることもある


K-xのせいではないと思うが、露出が安定しない
おかげでRAWで撮影し、整えることが当たり前になった
撮った写真を作品にしようという気持ちにさせてくれた
自分にとって素晴らしいきっかけを与えてくれたレンズだ


強い思い入れがあるが、
やっぱり最新のレンズが欲しい
オートフォーカスがいい
最新のボディが欲しい
使っているうちにそう思わせてもくれる


ある曇りの日曜日、すこし散歩


紅葉が色づき始めた
去年なんかは135mmの望遠による背景ボケに魅せられて
そればかりで撮っていた
改めて、このレンズと向き合ってみた


ちょうど撮れるところには緑しかなかった
赤色は背景に

f1.8ならボケはいわゆる玉ボケに、
絞ると六角形になる


f2.8


f1.8

ボケの量も違う
ピントも薄いのでフォーカスが甘くなった

瀬田四丁目広場は見事な緑地帯である
あまり華やかさはないが、点在するサザンカが美しかった


絞り開放のこの女性的ふんわりは素晴らしい


似たような焦点距離のSMC Takumar 50mm f1.4
お金の余裕があれば、そして嫁に怒られなければ
これも狙いたいと思っている


暗くても全体にくっきりさせたければf4ぐらいで


暗闇の中に溶け込むように



味わい深い庚申塔
ヤンキー座りがかわいい


二子玉川はハナミズキの街…らしく
街路樹に植えられている
葉が色づき、実がなっていた

このごろ寒くなってきたので
そろそろヒートテックももひきを出そう


最後に、豪徳寺にすこし用があって行った時の写真
境内の紅葉、こちらも色づき始め



もちろん、招き猫撮りました


広角の28mmでもこの通り!


ちょっと怖くなってきた…
苔が生えてるし、けっこう泥で汚れてる


モノクロにすると完全ホラー!

2013/11/05

川崎と自由が丘、なぜ差がついているのか。慢心、環境の違い。


今回は、特に何も決めず、とりあえず上野に集まろう
モーニングをどこかで食べて、どこへ行くか決めよう

今回は妻の友達、Kちゃんをゲストに迎えた
どこへ行くべきか迷いに迷ったのは
彼女がかなりの「散歩女子」であるという部分
飽きさせない散歩をさせようと考えすぎてしまったのだ


A君が「珈琲手ぬぐいが欲しい」ということで
少し歩いて「合羽橋珈琲」へ行くことにした

上野から合羽橋、本来ならこれは立派な散歩コースである


地下鉄の踏切という
なんとも珍しいポイントがある


スカイツリーも見える


ロープに縛られたカッパもいる


シャッターが下りているが、
「道具街」として有名な通りである


ここで散歩を済ませてもおかしくないぐらいだが


結局、このオシャレな喫茶店で
冒頭の厚切りトーストを食べながら
「川崎へ行こう」と、なるのであった

上野駅へ戻り、京浜東北線、東海道線に乗る

川崎駅には法被を来た人がたくさんいた


西口には、こぎれいで整った街が広がっていた
なんとも、毒を感じない
本当なら、川崎から新川崎へ行って、元住吉まで歩こう
と考えていたのだが

なぜだか、我々散歩部はちょっとした毒を求めてしまう
東口へ行き先を変えた



飲み屋が多い
そしてチェーン店だらけだ


丁寧に舗装されている割りには道が汚い
家なしも目立つ
風俗店もちらほら見える
これが川崎か……とニヤリとしてしまった


それにしても法被の人は何なのだ
普通に考えたら、祭りだよな


何となく人の流れを追ってみると







こんなパレードが始まったのだ


行き交う人々もうかれ気分である


ちょっと駅方面へもどって稲毛神社へ
七五三と年末の売り出しで
にわかに賑わいを見せている


狛犬が力強い



上半身の願いは天をにらむ狛犬に
下半身の願いは地をにらむ狛犬に
それぞれなでてから願をかけよとのこと


A君は下半身に心配事があるようだ


川崎グルメでランチをすることにしたのだが、
川崎駅前の情報がショボすぎる
よさそうな店はだいたい上の方だ
さすが縦にやたら長い川崎市である

歩いていると
なぜかイタリアっぽい街並が突然現れた
ラチッタデッラとかいうのである
適当に選んだ店で、
ものすごく適当なランチを摂った我々は

やたら波打つ石畳を歩いて八丁畷へ向かった

これは散歩部における重要な儀式である

なんともコメントしづらいジャンパーだ

角を曲がると

!?


ツッコミどころが多い


干してあるタオルもじわじわ来るものがある


そら撮りますわ

「これが川崎か〜」そんな印象を会話しながら、
公園のゴミの山の中でご機嫌な家なしを横目に見てると
「意味不明だよコノヤロ〜! 意味不明!」という怒号
かなりヤバめのおっさんに絡まれてしまった

早歩きでその場を離れたのだが、
これがもう決定的な「川崎」のイメージとなってしまった

大通りに出るとそこは旧東海道であった
芭蕉の別れの歌の句碑があるのだが


読めないのだ
いちばん右はどう見ても「小田」である
小田で別れの歌といえばオフコースの「さよなら」だ
もうすぐ外は白い冬だと言うのか

正解は以下のようである

そして
もうすぐそこは八丁畷駅であった



川崎駅前のような賑わいはない

ここから京急線で鶴見へ行く


下半身の悩みを抱えるA君は個室ビデオに興味があるようだ

京急鶴見駅前はわりかし店もある
防犯に関する話が絶えずスピーカーから流れ続ける
「自転車は盗まれて当たり前、鍵をかけろ」
「オレオレ詐欺多発、安易に金を振り込むな」
暗い気持ちになる話ばかり
ますます川崎に関するイメージは悪くなる
この時は全く気づいていなかったが、
ここは横浜市なのであった

目指すはJR国道駅
第一京浜沿いを歩く



ちなみに近くにユニクロはない

いくつかのいわゆるモヤモヤポイントを過ぎて
ほどなく到着


この国道駅についてはWikipediaで読んでもらうとする
なかなか味わい深くてグッとくる


改札は無人で、こんな感じ

いいカメラをもった爺ちゃん軍団が押し寄せる

駅を抜け



鶴見川へ


水質が日本全国でワースト3に入ってしまう
汚い川である


対岸に見える横浜サイエンスフロンティア高校が
最先端科学によって美しい川にしてくれるはずだ


川沿いを歩いていると
岸辺に一輪、コスモスが咲いていた


生麦駅を目指す



新しい高速道路が作られている


わりとあっけなく着くものだ


美知と書いてマコと読ませる力技



特段、言うことはない感じだが
まあ、寂れてはいる


もちろん、生麦事件についての碑も立っている
もともと離れたところにあったが、
高速道路の建設でここに移転したそうだ
そして、実際の現場はまたさらに離れているという
理解に苦しむ碑の設置場所だ

第一京浜沿いをひたすら歩く

見学は要予約とのこと


もはや目的などないのだ
ただ歩くのみ




横浜らしい小高い丘に登ると
遠くの煙突が見える



新子安駅前にはタワーマンションが

オリーブの並木
日本人はどうしてこうもヨーロッパに憧れるのか

横浜一ノ宮神社
日露戦争の砲弾とのこと



子安駅
何もないようだ
この辺りで横浜線が合流する

地下道をもぐって線路の反対側へ出ると


おお?

立派な商店街が現れた
だが、人気がない

いい感じの中古カメラの店があったりして
僕ひとり興奮していたが


なんとも静かだ

まだまだ続く

賑わいも少し見えて来た





JR横浜線大口駅で
ひとまずこの散歩はゴールとなった


そしてアンコールが始まる

自由が丘

A君にとってはかつて、上京して初めて住んだ街であり
Kちゃんにとっては毎週のヨガの街であるという



そういえばおかしのホームラン王を
私は食べたことがない


昭和っぽい雰囲気も相まって、
ナチュラルなオシャレさ


飲み屋もあればゲーセン、パチスロもあるのに
川崎の駅前とは雲泥の差である

美しいのだ

ちょっと鼻につく気取り方でもあるが

カフェ・アンセーニュ・ダングル
店舗は原宿、広尾、そして自由が丘
気取ってやがる



少し休憩を入れたら
外はもう真っ暗だ




18時ごろ、ここで解散となった

今回も異常なほどの縦長で申し訳ない
そして、風邪をうつしてしまっていたら申し訳ない

また、次回をお楽しみに