2018/10/30

東京平日特盛散歩・新橋汐留築地勝どき晴海豊洲八丁堀八重洲本郷根津千駄木谷中鶯谷上野


金曜日
いつものように家を出て
いつものように自転車で駅へ向かい
いつもの時間の満員電車に乗り
渋谷へ


相変わらずのように見えても
休日とは全く雰囲気が違う




平日の渋谷はみな忙しく通り過ぎる

通勤中の皆さん
おはようございます


いつもお仕事ご苦労様です


満員の銀座線に乗り、


サラリーマンの街、新橋へ


名店・パーラー キムラヤで


ご機嫌モーニング

出勤前の素敵なひととき
9時、いつもなら始業時間

地図を開いて
Aちゃん、Mさんと
行き先を考えます
だって、今日は
散歩部だから


だって今日は、散歩部だから!


新橋から歩いて5分!
汐留エリア!


毎日見上げるビル群も
今日は気分が違う

だって散歩部だから!


日テレ!


電通!


中銀カプセルタワー!


浜離宮!


朝日新聞!


築地!!!


築地!!!!!!!


築地市場は閉鎖しました!!!!


一部騒ぎ立てる人たちが報道されていましたが
がっちりバリケードでジャンプしても中見えず
移転反対派の人の姿も見えず
どんな風になってんだろ


どうなんだー


壊され始めてるなー
ネズミ騒ぎだとかなんだとか
数日経ったら、落ち着き始めたように思う


築地場外は


変わったのかな、変わらないのかな




外国人観光客が多いねぇ
市場はなくても場外市場は変わらない


何が魅力って…
この雑然としたアジア感だ
汐留の気取ったエリアとのギャップが面白い
そう思います


観光施設、築地魚河岸
小ぎれいになったら面白さ半減
そんなことない?


かちどきばし


林立するタワーマンション
ヒートアイランド現象も納得の立ちっぷり

東京ベイサイドを覆い尽くす


どれもこれも似たり寄ったりに見えるなぁ
これが発展した都市の究極の姿だとしたら
面白くねぇな


晴海四丁目住宅
築50年を迎えようとする元都営住宅も
かつての東京の高度成長期の
面白くねぇ姿の一端だった
でも今となっては僕好みの団地…

時間が都市の味わいを熟成してくれるのか
そうなのか


スズエコーポレーションの倉庫
あぶ刑事的な、これもまた熟成された味



この廃墟感が実にまた
旨味・だし汁溢れ出す

選手村の建設が急がれる中、
このまま放置されるとも思えないこの倉庫群
はたして、2年後に部ログ書く頃にはどうなっているのか


晴海大橋から眺める

クレーンがせわしなく働く


下を見ると飲み込まれてしまいそうなほど高い


秋晴れの日差しはやや暑いが痛みはない
さわやかな散歩日和


さあ、新豊洲に上陸です


なんだこれ?


 走るための施設だそうです


豊洲新市場、見えてきた!



青果部門
通称「やっちゃ場」というやつですね


ゆりかもめの市場前駅です



駅から伸びるデッキが市場の見学塔へ続きます
今回は水産塔仲卸の方へ
そこそこの距離を歩いた気がします


飲食店エリアは昼時と重なって大盛況


かつての名店そのままだったり

ぐるっと見て回ったんですが
アレ、なんか感動がないぞ

なんだか公民館みたいなつくりで無機質


窓から見下ろす仲卸エリア
まあ、昼だし活気がないのは当然か?
以前は観光客が邪魔で邪魔でしょうがない
みたいな声もあったみたいだし
静かになってよかったのかも

一般客は降りることができません


買い物ができるエリアもあります


なんだか静かです
人はそこそこ多いんですが

ウキウキ感があんまりないぞ…


ターレに乗って楽しそう


ターレのレースしたら
これは盛り上がるぞ

観光地化したいのか
それともあまり乗り気ではないのか
そこらへんがよくわからない作りの新市場


着工予定はとっくに過ぎた建築計画があったり

豊洲の市場の経緯とか、
東京五輪のお金のことといい
責任のなすりつけ合いといい
日本人らしさの悪いところばかりが
滲み出て、目立つシミになって
レガシーとして深い味わいを残すこと請け合い


豊洲大橋はいまだに、歩行者は渡れません



さてこれは8年前の市場前駅

僕がカメラ持ち始めた頃です


道らしい道もなく


東京タワーもよく見えるほど
何もない

8年前の写真をおかずにすれば
豊洲新市場もすっかり発酵しきった
大変味わい深い施設のように思えてきました

なんせ、豊洲新市場開設に至るまでの
喧々諤々、日々のニュース、それらは
塩胡椒、味噌醤油、砂糖にみりん
各種スパイスふりかけるような
過剰に味付けのようにも感じます


水産塔のセリの方は今回見ませんでしたが
今度は実際にセリを行なっている時間に
来てもいいかもしれなません


360度シアターがあったり
まだまだ作る気まんまんの広大な空き地


豊洲新市場、これからのエリア・施設です
発展に期待しましょう



新豊洲駅前にはチームラボの常設展示
朝の渋谷のスクランブル交差点に広告出てました


視線の先は建物の壁
タワマンの閉塞感


でも、運河を見晴らす橋の上は
開放感があります

旧石川島播磨工業の船のドックを「遺した」ららぽーと
放置された鉄道貨物の橋が未だに「遺されて」いたり
新しくも古きが残された
これまた実に味わい深い…
(今回こればっかり言ってるな)


振り返ればさっき歩いて来た晴海は
もうあんな遠く
大量のクレーンが急速な変化を象徴しています


さて、新橋から豊洲まで
ゆりかもめの始点と終点を結ぶように歩いて来ました

だいぶ歩き疲れ、昼飯時です

豊洲駅前から
東京駅八重洲口行きの都営バスに乗ります




降り立ったのは八丁堀
リーマンランチしようというところです


地下に降ります


B-1グランプリの
勝浦タンタン麺だそうです


辛い! 
ゴマの味わいではない、醤油の担々麺!



オフィス街を歩けば
すぐに


東京駅


キャラクターストリートを抜けて
丸の内口へ
さらに大手町駅エリアへ

都営三田線に乗ります
それにしても
八丁堀から東京より
東京から大手町の方が長く感じます


さて散歩部はここから後半


たどり着いたのはどこでしょう


春日です

ピンクのベストの芸人が思い浮かびます


春日駅前の珈琲庵
15時からの名物パンケーキ・・・
の時間より早く入店してしまいました
残念でしたが、
辛くなった胃袋を美味しいコーヒーで癒します


「春日」という響きに
鬼瓦のアレしか思い浮かばなくても
「本郷」という響きなら
文学的散歩(もしくはキャプテン翼)が
思い浮かぶのではないでしょうか

今時珍しくなった


ノスタルジックな100円のガチャガチャ
最近のガチャガチャ、
みんな300円ぐらいだよねぇ

よっしゃ回すかドッキリ大集合


ゴキブリ・・・
・・・ちょっと後悔

気を取り直して


胸突坂

他にも胸突坂という坂はあるそうで
こちらは 本郷の 胸突坂


坂を上がりきったところに
鳳明館という旅館があります
外国人ウケがよさそうなクラシックな雰囲気


なかなかの勾配ですね
坂の先が見えません


いい雰囲気になって来ました

それもそのはず


東大正門


朝歩いて来た汐留〜豊洲の雰囲気とは
まるで違います
あっちの味わいがコンソメなら
こっちは昆布とカツオの合わせ出汁

この感じわかりますか?
自分で書いててもよくわかりませんが
伝われば幸いです


銀杏並木の先端が色づき始めてます


この重厚感は様式からだけでなく
素材からも生まれるものだね



西日を浴びて輝く安田講堂


足元のマンホールはいつのものでしょう
帝大下水の文字


帝国大学東京と読むとなんだか首都大学東京感ありますね
あそこは都立大に戻すらしいです


弥生門から住宅街へ
「弥生土器」の名称は、
このエリアから発掘されたためつけられました


坂の街だねぇ
ガケがすごい


根津エリアへ入ってきました


文学マニアにも
高低差マニアにも
楽しめる散歩の黄金エリアですね


根津神社


いやあ、いい雰囲気です




手水鉢も由緒あります
神社なのに卍なのは、かつての神仏習合の名残
神仏分離によって神社だけが残ったものの
文化財としての価値があるため
おいそれと変えられない事情があるようです


本日、初お参りとなりました


連なる鳥居
フォトジェニックねぇ


乙女稲荷
女子力が上がりそうな
いいネーミングですね
インスタ映え間違いなし


不忍通りを渡り、住宅街の中へ


通称へび道


女子力の高い店が多い裏道です


その名の通りくねくねS字が連続します

だって、ここはもともと川だったから…

散歩部お決まりのセリフですね
後半になっていつも通りの散歩部らしくなって来ました

このあたりは千駄木エリア


だいぶ日が落ちて暗くなって来ました


おしゃれカフェがあったり


クラシックでかわいいパン屋さん
ゆるかわでいいね


マロの書体がバラバラじゃねーか!

でもそこがいいんだよね


そろそろ見えて来たのが


谷中ぎんざ


夕焼けだんだん…だけどちょっと暗くなりすぎたかな


この不思議な明るさの時間も独特でいいよね
光と影が一定になるというか


あ! 猫ちゃん!


全く逃げずに完全無視
振り返ることすらせず
これはこれですごいよね
触られてもノーリアクション
ぶっきらぼうでいいね


こんな街並みに堂々とラブホ
これもまたいいね


さすが谷根千、散歩の王道
「いいね👍」がたくさんつきました



日暮里駅到着


西日暮里が見えます


日暮里舎人ライナー効果で
駅前がすごく大きくなった気がします

そろそろ散歩のシメへと向かいます


今時もテレクラがあるんですね
これもある意味では文化的遺産のようでもある


実はまだ17時前なんですがねぇ
日が短くなりました


線路脇を歩いているうちに
繁華街もほどほどに、住宅街


暗闇の中に正岡子規ゆかりの子規庵、
書道博物館があります
このあたりは「根岸」といって
文化人ゆかりの街なんだけど

今となっては


ラブホ街

以前も来たことがありますね
鶯谷です


暗闇の街に輝く看板

こんなラブホと風俗の街中を
小学生ぐらいの女の子が普通に歩いて行ったり
新しく綺麗な住宅があったり
ちょっと複雑な気持ちになります




数年前は「たちんぼ」なんてのもいましたが
まだ時間が浅いせいでしょうか
見受けられませんでした


また線路の上を渡ります

鶯谷駅の南側は寛永寺の墓地が広がります
何も見えないぐらい真っ暗です

誰が言ったか、まさに
鶯谷は「性と死が隣り合わせ」の街
ですね



おなじみJRPA、
国立科学博物館の裏手を通り過ぎると


上野駅の公園口に出て来ました


上野に来たらやっぱりアメ横ですね

金曜の夜はまた特別な賑わいです





我々も一杯だけかるく引っ掛けて
(僕はレモンスカッシュでしたが)
今回の特盛散歩は終了です

築地…豊洲的に言えばまさに
新鮮ネタから熟成ネタまでたっぷり乗った海鮮丼

まるで散歩の宝石箱や〜


おかげさまで今回も超縦長
次回も楽しみになる散歩部でした

お疲れ様でした