2016/05/10

丹沢、大山に登った話


ゴールデンウイークは息子と山登り
神奈川県の大山(おおやま)という山です

去年の夏に茶臼岳に登った服と
全く同じ装いで向かいました
長袖のボーダーTとジーパン
アディダスのキャンバススニーカー

山を舐めてます


なぜ大山なのかと言うと、
この旧型のロマンスカーが大山の最寄駅
伊勢原に止まるためです
うちの子は鉄ちゃんなのです

ついでに丹沢・大山フリーパスなるものもあり、
バスとケーブルカーも乗れちゃうのです


7時55分
伊勢原駅北口の4番バス乗り場から
大山ケーブル駅行きに乗ります

ゴールデンウイーク故に大混雑

バスに乗る行列の人たちに、
伊勢原のパンフレットやゴミ袋
市のキャラクターの飴まで配る大盤振る舞い

ここで気づいたのです
僕は大山に関することを何も調べていない
何も知らない

幸い、もらったパンフレットの中に
大山登山ガイドが入っていたので
バスの中でしっかり読みました
助かった


8時30分
バスを降りると、
ケーブルカーの駅まで参道が続きます
土産物屋に食事処、
「帰りは寄って行けよ!」
と無言の圧力がかかります

この参道、長い!


そこでふと見かけたこのステッカー、
二子玉川駅前で見たことがありました

かつて、大山を中心に大山信仰の人々(大山講)が
大山詣りをするための道「大山街道」が
放射状に伸びていたそうで、
今でも大山街道の名前を遺すのが、
二子玉川駅前の道であり、
赤坂からこの山まで伸びているそうだ


バス停の名前が「大山ケーブル駅」の癖に
肝心の「大山ケーブル駅」まで20分も歩いた

軽く愚痴りましたが


うちの子はケーブルカーにウキウキのご様子
ぴっかぴかの最新車両です


ズンズングイグイガンガン上昇
10分もかからず、標高約700メートルの
阿夫利神社駅に到着


気持ちのよい青空です
全く寒くありません


この神社の由来は
阿夫利神社のホームページにまかせるとして


見晴らしもよく、江ノ島が見えました


お参りをしたらこの階段右脇の


ここへどうぞ


口当たりの柔らかい
美味しい水が飲み放題です

ちなみにここで売っている
空のペットボトルは200円なので
事前に用意していくと良いでしょう

あと、トイレはケーブルカーに乗る前に済ませた方がよい
ここから上、水不足甚だしいようで、
山頂のトイレでは手を洗う水が全然出なかった


標高が高いと花盛りも遅め
麓では早くも散った八重桜が満開でした


9時20分
お祓いをしたらいざ登山


いきなり壁のような階段で僕の心をくじきます


ここからはこんな調子の


岩登りです

うちの子の身軽いこと
ひょいひょいと先行く人を追い抜いていく
ついていくのがやっと
写真撮るヒマもない

立ち止まって写真撮ろうとすると
後ろから人がわんさか来る

風景を楽しむ余裕がないぞ


奥に見えるのが夫婦杉


天狗が鼻で岩に穴をあけたらしい

こんな穴をあけて
一体何に使うつもりだったんですかね


江戸時代、大山信仰は活況だったようで
こんなデカい石をかついで
登って来る奴がいたらしい

ここは十六丁目、
山頂は二十八丁目とのことで
やっと半分を過ぎたあたり

という現実にまた心を折られます


20丁目の富士見台
うっすら雲がかかった富士山が見えるか見えないか

雲行きが怪しい


はっと見上げると満開のミツバツツジ
ふと見渡すとあちこちに咲いている

足元ばかり見てて気がつかなかった


もう淡々と登るのみです


10時45分
阿夫利神社本社に到着
さすがだいぶ高い


山頂は大勢の人で賑わっていました
汗だくになりましたが
さすがに寒い
日差しもなくなったのでなおさら

10℃あるかないかぐらいでしょうか
この日の麓の最高気温は23℃ほど
1200メートルも登ればそんなものかな

お弁当を食べてるうちに身体もすっかり冷え、
手の感覚がだいぶなくなりました


桜が満開でした


やっと春が来たぐらいか


道すがら、スミレをたくさん見ました
岩の隙間から咲いたりしていてかわいい


「マムシグサだ!」
とはしゃいでいましたが、
うちの子が調べたところによると、
「ミミガタテンナンショウ」ではないかとのこと
以前もウラシマソウで同じミスをしました


この花の名前も調べてもらいましたが忘れました


白いスミレもちらほら


11時15分
下山は見晴台方面という
違うルートから降りたのですが
こっちがなかなか泣きたくなった

前々日の雨でぬかるんだ
粘土質の泥の上、
うちの子の猛スピードを
追いかけながら降りていく

のんびり写真なんか撮るヒマありません
相変わらず後ろからも人が来まくります

途中アナグマが現れたり
二重滝という滝があったり
いろいろ見所はあったんですが


地滑りの跡を撮った写真以外は
ろくなモノがありませんでした

ふくらはぎはプルプルと震え、
早起き故の眠気もあり
休憩地点の見晴台では放心状態

日頃の運動不足を痛感しつつ


12時40分
再び阿夫利神社下社に戻った時には
「家に帰れるんだ…」と
安堵



帰りの大山ケーブル駅バス停到着は13時20分

初心者登山コースに半殺しにされました
筋肉痛必至の日帰り登山でした