2021/03/14

2022年散歩部はじめ 国立Yaho!で合格祈願、府中に未練残したけど、これまさに散歩の醍醐味だよね



すっかり遅くなりましたが
1月31日の散歩部レポートです
僕は登戸駅から集合場所に向かったのですが
氷点下の早朝はとても美しく
大勢のカメラマンとすれ違いました

そんな日に


今回の散歩部は「くにたち」からです
国分寺駅と立川駅に挟まれているから「国・立」駅
国立市の名前は、谷保村が町になるときに
駅名からとって「国立」としたそうです

西武グループの創業者、堤康次郎が手がけた
一橋大学を中心に設計した学園都市です

Mさんが一人暮らしをしていた
思い出の町


旧駅舎が復原されてます


登戸で見た富士山より大きく見える



右も左もとにかくまっすぐな道


特にこのメインストリート「大学通り」は
歩道も車道も幅広くスケールが大きい
軽井沢への飛行機の定期便が
この道を滑走路にしたとか



ぬあぁ? これ……アレ?
Symbol?



この日、大学共通テストの後期日程でした
感染症対策もあって構内には入れませんでしたが
歴史がありそうな建物がなかなかそそります


郵便差出箱1号、丸型ポスト!


ひたすら平坦でまっすぐです


おしゃれな賃貸戸建てが並びます


あのマークは?


フリーメイソンだ!


そんなあたりで整理されたエリアは終点になります
春に来たら桜並木が見事だろうな〜


ひたすらまっすぐだった脇道も
やや乱れ始めます



団地だ!


UR国立富士見台団地
まるで国が建てたのかみたいな字面ですが
元都営団地ですね
無印良品が
リノベーションを手がけた部屋があるようです



1階店舗を避けて
2階に上がれるようになってるんだ



ステージがある団地は初めてだ


団地によくある商店街の名はむっさ21!
ネーミングのインパクトなかなかいいね



朝早すぎて何もないな誰もいないな


団地周辺は店舗が充実


犬の上にのっかる猫の絵は
全てのUR団地に共通しているのか





ダイヤ街というのは
吉祥寺や阿佐ヶ谷にもあった気がする

なかなか便利そうでいい団地でした



謎のトゲトゲ…夜は光ったりすんのかな



いい味わいの洋食屋さん


南武線 谷保駅に到着




何もなくはないけど特に何もない駅前
そんな駅前の居酒屋が
山口瞳の「居酒屋兆治」という作品の
舞台になりました
度々映画・ドラマ化されてるそうで
今で言ったら、いわゆる聖地だねぇ


奥多摩・秩父の山並みが見えます
気持ちいい眺め…


ローカル感あって素敵な駅舎


見えてきたのは
今回の最大の目的地



谷保天満宮
駅は「Yaho」だけど
天神様は「Yabo」


谷保天満宮のいわれは…読めん!
全然読めん…

ここは菅原道真の子、菅原道武が
道真の死を悼んで建てた廟がもとになってるそう

江戸三大天神とされ、
南北朝時代、地元住民によって勧請された湯島天神
江戸時代、信仰を広めるために建立された亀戸天神
に比べると起こりはかなり古く、
東日本最古とされているんだとか


そして珍しいのが、本殿へ下って行くところ
本来なら崖下にあった甲州街道が
本殿より高い今の場所に架け替えられたからだって


天神様にありがちなのが「牛」
この牛はすごくおしゃれだね


な、な、なんと!
交通安全祈願発祥の地でもありました!
思わぬ発祥の地との出会いに感激


たくさんの絵馬がかけられています
僕も娘の大学受験がありますので
合格祈願のために絵馬を奉納、祈願


リアルな牛もおる



苔のヘアスタイルがお似合いです



なんかやたらとニワトリが…

天神様で飼っているわけではなく、
誰かが勝手に放してるらしい
捨て犬、捨て猫、捨てニワトリ…
しかもみんなオス



合格まんじゅう!
1つください!


合格ゼリー!
合格ビジネス!


見事な梅林です


武蔵野台地のキワ、ハケから
富士山を眺めます
富士山はいつもいつでも特別なんです


谷保天満宮が交通安全祈願の発祥というのは、
日本のドライブツアーの発祥でもあるそうで
有栖川宮威仁親王が車を運転し、
立川まで行ったそうです


こちらは山口瞳文学碑
左側の穴は顔ハメかな?


梅林から下に降りてみます



下の川という自然の川が流れていました
田んぼが広がっています
崖からの湧水は豊富そう
境内にも湧水があり、それが流れているようです



雨が少ないせいなのか
田んぼが休みだからなのか
水量はあまりないようです


非常にのどかです


崖下の「ハケ」に沿って歩きます


水道管…


ラーメンギョーザ…


フォー!


青果市場があるみたい


NECの大きな工場




朝も見たし、さっきも見たのに
富士山が見えると嬉しい


そろそろご飯にしようか
と坂を登り


あ、南武線


今回は丸源ラーメンで
昼食


肉!ネギ!



オイリーに潤ったので
たっぷり歩きましょう


あれは府中のランドマーク?


お、なんか素敵な黒壁


古墳ダァァァァ!


武蔵府中熊野神社古墳展示室を堪能
府中一帯の古墳の多さに一同感激
古墳展示室は感染予防のため
入室できませんでした


わりと新しさある神社


子供たちが遊ぶような裏山が古墳だったなんて
平成2年に工事をしようとして発覚…
というより、以前より「古墳じゃね?」という
疑惑はあったようで、明治時代には
その指摘もあったようです


以前訪れた国分寺を含め、
この辺り一帯は武蔵国の中心として発展しました
これら古墳群はそれよりも古い時代ですが
国府と呼ばれる地域の行政機関が
この辺りに建てられた理由が
そんなところにもあるのでしょう


歴史ロマンに心震わせながら



あれ☝︎



公園が充実する住宅街を抜けると


東芝


日本を代表する電機メーカーのひとつですが
サムスンにフラッシュメモリの技術を奪われたとか
原子力関係の会社を買収して大損とか
HD DVDの失敗とか
2000年からしばらく苦境が続いてます


遠くから見えていたこのタワーは


国内シェアでは1位の三菱、2位の日立に
だいぶ差をつけられているようですが
アジア地域の高層ビル群の乱立に
ビジネスチャンスはまだまだありそうです


1940年に府中工場として操業開始した
東芝府中事業所


1961年には東芝町となりました

そういえば過去の散歩部で海芝浦に行きましたね
あそこも東芝の工場の敷地でした


目の前には府中日鋼団地
入居開始が1966年なので
50年以上経っている団地ですが
非常に綺麗で、興味深い団地です





日本製鋼所東京製作所の工場があったことから
日鋼町と名付けられたそうです
その工場の一部が団地用地として
提供されたとか


工場は1987年に閉鎖し、
巨大な工場跡は府中インテリジェントパーク
として再開発されました


日本銀行の分館、KDDI、ソフトバンクの
データセンターなど、
結構重要そうな施設が多いようです


日の丸かと思ったら
「消防用水」の白文字が消えてただけでした


武蔵野線をまたぎました
北府中駅前のようです


都立農業高校の近くの公園には


せんとくんの作者による
気持ち悪い小鬼のオブジェがたくさん


巨木が倒れたんでしょうか
切られたあとのこのフォルム
完全に元気なSymbolだよね
それにしてもでかい…(ゴクリ)


この素晴らしいけやき並木は


京王線府中駅


1000年の歴史あるケヤキ並木
立派なはずだわ


常盤珈琲焙煎所で
ちょっと休憩


道幅が広く歩きやすい


その上歩行者天国か


縄文の湯!
縄文ロマンあふれる地域に
ぴったりの名前だわ


お父さんと一緒にこのケヤキ並木を
寄進したという源義家
源頼朝のひいひいおじいさん
1000年も昔って教科書の世界だねほんと


その義家が見つめる先に
大國魂神社

武蔵国府の施設の一部で
国内の神社の神様を一箇所に集めた
総社として建立されたそうです
国府設立が大化の改新以降なので
相当に古いね


発掘調査によって
国衙(国府の役所)跡が見つかったり
はっきりしなかった武蔵国府の場所が
わかったらしい


境内にある「ふるさと府中歴史館」に
詳細はあるようだけど
それらはまた今度来ようね
ということになりました


うわあ行列


ずいぶんと苔むした狛犬
いい顔してるね、かわいい


こちらは苔生えてないね
日あたりの差があるのかな



お参りは今回は見送り
歴史館にぜひ来たいので
その時にあらためて


東へ伸びる道、京所道を行きます


「きょうず」と読みます
この辺りの地名のようです

こういう石造りの歴史を刻んだ碑
どうして文字が読みづらい石使う?


ひたすらまっすぐ行った先に


府中競馬場正門


京王線の駅です




レース開催日ではないので誰もいません
たとえ開催日でもしばらくは無観客のようです


黄金の馬 アハルテケの像
トルクメニスタン原産の
輝く毛をもつ古代からの馬の品種で、
黄色い毛に光が当たると
本当に黄金に見えるそうです
粗食なのに丈夫で、競走馬のサラブレッドと
交配がされたことがあるそう

純血種となるとかなり数が少ない希少種で
日本で繁殖が試みられてるらしい

ちなみにSymbolも黄金の玉もついてました


アハルテケなでまわしてたら
滅多にこない電車がきました


そんな電車には乗らず
急坂を下る


天地の坂とは大層な名前です
湧水と高低差を生かした水車
わさび田があったとは驚きです


競馬博物館も臨時休業中
コロナが収束したら絶対リベンジ散歩するぞ




競馬がやってなくても
競馬場内に行きたい理由があるんですが
早く緊急事態宣言が解除できる
世の中になってほしい


是政通り
井田是政(いだこれまさ)という武将が
豊臣秀吉に敗れた主君の北条氏照の自害ののち
府中の崖下のこの一帯を開拓したことから
この地に彼の名前が採られた


その是政の墓が
競馬場内にあるんだよねぇ…
墓がある競馬コースのカーブは
「是政コーナー」と呼ばれるらしい


中央フリーウェイの高架をくぐる
だいぶ日も暮れてきました


住宅地



こんなところに暗渠!
このあたりは府中用水の分水が
多く存在するとのこと
これが関係しているかはわからないけど…


休憩できる店もなさそうだし
スーパーで飲み物と軽食買って…

ってところでMさんが
見知らぬじいさんにカメラトークを
しかけられていた


この水の流れも府中用水の分水跡
緑道公園になってるようだ


パッとしない商店街の先


西武鉄道多摩川線の終点
是政駅
この多摩川線といい
どことも繋がらない是政駅といい
非常に味のあるエリアです


終点の先は物置状態


なんだあの構造物は


是政橋
井田是政の偉業は今日にも名を残す

見事な斜張橋が
冬の終わりの日没の空に美しい


橋が架かる前は
是政渡しという渡し船があったという

この街には是政を語る以外にない…


歩くのも部ログを書くのも疲れました


黄色い西武線がお出迎え


府中〜是政エリア
やり残したことがたくさんあります


そのまま終点の武蔵境へ
中央線に乗り換えてみんなとお別れです
みなさん、お疲れ様でした

そんなこんなでこの記事を書き上げた頃には
娘は第1志望にしっかり合格しました!
お礼参りもしないといけないね!

そして2月分の散歩の記録も書かなくちゃ!