2019/03/10

池袋から赤羽へ、まっすぐ歩けば1時間強


このところ散歩部のスパンが短くなり
個人的には嬉しい限りです


今回は久々の池袋スタート

集合場所にたどり着く前に迷ってしまい
同じくさまよっていたMさんと偶然に合流


西口公園に到着


前日はわずかとはいえ雪が積もるほどの寒さ
雪の予報を見て、1日ずらして正解でした


新しく生まれ変わろうとしている公園の
喫煙所でAちゃんと合流、モーニングへ


池袋演芸場の2階、カフェド巴里


今回はAちゃんが得意で、僕が全く知らない
池袋以北の散歩ということで
プランをおまかせしました


かつての闇市の街から歓楽・文化芸術の街へ

偶然にもこの散歩の後、放送されたアド街ック天国が


6位にランクインしたロサ会館は
池袋の象徴の一つ


「ロマンス」とは、いわば恋愛物語
そんな言葉を冠するこの通り


きっとこのお店の中では
様々な恋愛事情があることでしょう


これもまた池袋の一側面



ホテル街に入りました


そんな一角に突如として現れる
池袋の森


このホテル街に数々のカエルをもたらす
素敵な公園です


まだ人間が歩いた形跡はない様子


一番乗りは散歩部だ!!!!



平和通りとされる商店街を歩きます

急に生活感が強くなりました
あとで地図を確認したところ、
かなりの数のアパートが
ひしめき合ったエリアのようです
すれ違う人々の雰囲気はとても多国籍


ゴルフウェアの店かと思ったら
床屋さんのようでした
そしてこの昭和感!


首都高沿いを進み、先ほど見えた煙突へ向かいます


おお、都営アパート


そうそう、この雰囲気


日本語だけでは通用しない時代


陸橋へとゆるやかに、少しずつ登る


清掃工場の下はプールなどのスポーツセンター
すぐ脇にはJR埼京線と東武東上線



天気が良い


清掃が出します!?
ご注下さい?


このまま池袋東口方面には行かず


北池袋方面へ歩きます


実にノーマルな住宅地
団地の公園には


としまななまる
女の子なのかな

男の子はどんな名前だろ


としまななまる
おんなじなんだね

にしても、池袋はやっぱり梟なんだね

なぜ梟なのかはよくわかりませんが
「豊島区は梟が翼を広げた形」
と言う話を聞きました




すごく寒かったんです


滑り台は雪のため今回はパス


上池袋さくら公園


よくある銅像


ハト禁止

この寒い中もハトはたくさんいましたが
銅像には一羽も止まっていませんでした
きちんと言われたことを守るハトたち


雪解け水が異常にこぼれ落ちるこの街


新しさ感じる綺麗な妙経寺
今日の散歩の無事を祈ります


煙突からだいぶ離れてきました


古い町会の看板は色褪せ、


もはや大喜利の域に達す

この近くで      にみだらな
ことをする      がいます 
こんなときすぐ         

なんでしょう


    をなくして     な町を
つくるため皆さまのご協力を     
おねがいします           
があなたの交番です
すばやくあなたの          

ぜひ考えてみてください


JR東日本 池袋運輸区
主に山手線の外回りを担当するそうです

ちなみに内回りは大崎運輸区
新宿渋谷から品川に行こうとして
後ひと駅で降ろされるアレです


踏切
埼京線も走っているので
朝晩のラッシュ時は開かなそう



北池袋駅

繁華街かつターミナル駅のすぐ隣の駅は
南新宿駅もそうだったけど
妙に落ち着いた、独特の空気があります


駅前はそれなりに店があります


なんというか、
妙に惹きつけられる雰囲気があります


中華屋さんのカレーはブームの兆しがあるらしい


寒いからヒトップロしたい…




北池袋周辺は昭和感がもやっと残る
そんなエリアでした



巨大団地群が眼前に迫ります


東武東上線が90度カーブして埼京線と離れ
下板橋駅へ



埼京線板橋駅と挟まれたこのエリア
住むには便利そうです


通り過ぎたところでふと気づいた


これ川じゃね?


これ川だね


うん、川だ

谷端川、と言うそうです
たにはしがわ? いえ、やばたがわと読みます
現在は完全に暗渠となり見えませんが
有楽町線の千川駅ちかくの粟島神社から流れ、
椎名町まで南下し、要町方面へぐぐっと北上、
下板橋まで豊島区と板橋区の区界となり、
巣鴨、大塚と東南へ抜け、文京区へ流れて行きます
文京区ではやばたがわではなく、
こいしかわ、と呼ばれたようです
植物園や後楽園に名を冠する小石川のことです
水道橋駅のあたりで神田川と合流するそうです


と言うわけで川を堪能していたら下板橋駅前へ



薬用のトマトがあるのかと思いましたが
シンプルに考えたら薬局の名前ですね


池袋のパン屋といえばタカセ

のレストラン


ほどなくして旧中山道に出ました
よく「1日中、山道」とネタにされる道ですね


首都高をくぐり


板橋宿に入ります

いわゆる五街道の一つとして知られる中山道、
日本橋を出発して第一の宿となるのが
板橋宿
この入り口のあたりは平尾追分と言われ、
川越街道との分岐点だったそうです

この辺りは平尾宿、下板橋宿と言われ
この先が仲宿、石神井川を挟んで
本町方面は上宿と呼ばれたそうです



いきなりポエトリーなお出迎え


落ち着いた通りに見えます


先日の蒲田のトランプタワーに続き
今回はホワイトハウスときたもんだ


観明寺


なんやようわからんけど
なんかありました
なんでしょうか


入り口の櫓も気になりましたが


どうもかなり由緒あるもののようでした


建築物が古い
古くていいお味です
昔は何をやっていたのでしょうか


板橋観光センターなるものもありました



建物がとにかくいい
ウキウキです


このウサギのキャラのコスプレも見どころですね



仲宿の入り口です


王子新道が通ります
板橋宿の衰退と、王子の発展を物語る道


昭和ポイントかなり高い!
昭和ポイントがたまるポイントカードがあったら
今朝からかなり溜まってるはず


先ほどよりかなり賑わって見えます


相変わらず建物がいい



本当にいい味


Aちゃんに勧められて
名物コッペパンと焼きたてカレーパンを購入

どちらもおいしかった(小学生並みの感想)


今回は通り過ぎただけのような感じですが
掘り下げればもっといろいろありそうな予感


今度のトマトはスナックだ!


橋がありました
これこそが板橋で、その名の通り
地名の由来だそうです


石神井川
よく考えたらかなりの難読ですね
しゃくじいがわですね

この先が板橋宿の、上宿ということになりますね







すばらしい、実にすばらしい

僕の痛快ウキウキ通りはここだったのかもしれない



縁切榎


ものすごい量の絵馬がかけられていました

悪趣味ですが読んでしまいました

「甘ったれの自分と縁を切りたい」
というさわやかなもの

「病気と縁を切りたい」
というせつじつなもの

「XXXとZZZが別れますように」
という呪いめいたもの

概ね呪いでした
しかも、わざわざ遠方から
自分の名前は伏せるくせに
呪いの矛先は実名と住所付きという
5ちゃんねるとなんら変わらない
人間の正直な部分を吐き出したもの

気分が重くなる内容ばかり…



気を取り直して


ずんずん歩きましょう


これは何だろう
川の跡かな(2度目)


くねくねしてたら何でも川認定


結局石神井川に戻ってきました


帝京魂!





今でこそ平和な空気が流れる
石神井川周辺ですが

かつては十条までまたがった巨大な一帯が
旧日本軍の火薬/火器製造工場でした

十条側には今でも陸上自衛隊の
駐屯地が残っていますが

この辺りにもその遺構が残っているとのことです
それを探しに行きます


この交通量に反して立派な道路は
帝京魂の賜物でしょうか


女子というふた文字だけで
おじさんは30分は確実に盛り上がれます



帝京大学や東京家政大学は
そんな兵器工場の跡地に建てられました


こういった空き地も気になる


マンションの公園に唐突に
こんなオブジェが現れました


これこそまさにその遺構で
こうして子供が遊ぶところに妙な形で
残されていました


詳しく丁寧に解説されていますが
長文読む気がしないんですごめんね


これが、そうらしいです


お、あれなんだと思うよ


これ絶対そうだよね


壁が剥がれてレンが見えてるじゃん

絶対そうだわ


これは現存してますってことでいいよね?


明確な答えはないものの、
勝手に想像して興奮




もやもやというか、
ゾクゾクします
俺は興奮している


加賀公園に来ました

加賀といえば加賀百万石
ということで、

この公園は加賀藩前田家の下屋敷跡
下屋敷とは郊外の別邸のことだそうで
この公園だけにとどまらず
およそ21万坪のとんでもない広さだったようです

やがて明治時代になると先述の火薬工場となるわけです

そんなこの公園の端、フェンスの向こう側に


謎の土管

これは銃の弾道を検査するものだったそう


綺麗な形で残っていました
そのため、国指定史跡に


公園内には銃弾の的も残されていて
案内板も丁寧



高いところから見ることもできます


十条にあった銃砲製造所とトロッコで結ばれていました



スカイツリーが見える道


埼京線に沿って十条へ出てみましょう



バンクシーらしき作品群です
全然違いますか? 違いますね
本当に違いますか?


部ログは幸福実現党を…


東京家政大学


団地! 財務省の十条宿舎





十条駅に到着


メシドキです


前回の散歩でメタボ盛りの
スパゲチー食べた記憶があります


アーケードの商店街ですね


にぎやか



讃岐うどんの店でラーメンを食べる謎
商店街のイベントだそうです

この辺りではかなり有名な
讃岐うどんの店のようでだいぶ行列しました

ラーメン屋にはないテーブルの上の
生姜
をブチこんで、スープ完飲です

今度はちゃんとうどん食べよ
(前日の晩御飯がうどんだったので…)




すこしぐるりと歩いてHAIR MAGIC 髪仙人
テイスティな出会いは大事にしたい


東十条方面へも行ってみましょう


炭火の仕込みでしょうか


アジアな店が多いこと

インドネシアに


ネパール


パレスチナ!

これはちょっと気になるなぁ


篠原演芸場が現れた!

Google検索するとおにぎりが美味しい話ばかりです


大衆芸能
手書きの看板、今時珍しい



商店街の最後は沖縄でした


おお、坂だ


坂ですよみなさん


実にいい坂だ


お地蔵さんがいるので


地蔵坂


梅が咲いています


素晴らしい坂の入り口
この店があるだけで芸術点高くなります


東十条は京浜東北線の駅です


王子方面を眺める陸橋



下十条運転区の車庫


初めて足を踏み入れたこの地
屋上ダブルピースのお出迎え




平成も終わろうとしているのに
前時代的な、遺されているものを
見つける喜び


おじいさんのひとだかり


おじいさんの行列は工藤あやのさんの
ミニライブと握手会でした


寒空に万国旗舞います
幼稚園の運動会ですかね


トレンディーなクリーニング
トレンディの代名詞・石田純一が
とっくに還暦を過ぎている
ということに時の流れの速さを実感しています


ハットリさんだけに帽子店ってか!!!


じっくり味わいたい商店街ですね



やがて団地のコミュニティエリアへ
昔はどうやら製紙工場があったらしい
隣の敷地は図書印刷本社でした



王子神谷駅周辺は
大きな団地・マンションのエリア

「神谷堀」というお堀がその製紙工場から


隅田川へ繋がって、水運の役割をしていたそうな


ありゃなんだ…
順天中学のメモリアルホールとのこと


では、一旦道を戻り


あの塔を目指します


DNP


東京製作所が作るのは「東京」ではなく
主に印刷関連の器具/部品のようです

やはり製紙工場があった影響で
印刷加工関連の会社が多いのでしょうか


都営団地もちらほら

周囲はDNP系列会社がたくさんあります


僕好みの団地です


イオンの向こう側に頭が見えました
こうして本日、清掃工場の煙突を見るのは
2度目です
なんて贅沢な1日でしょうか


北清掃工場はかつて
岸飛行場・赤羽飛行機製作所

大正の頃、
岸一太というお医者さんが国産飛行機を
民間としては日本で初めて作って飛ばした
ロマン溢れ出す物語の舞台

5年ほどで破綻してしまったそうですが


この団地が素敵だ
4号棟はど真ん中に吹き抜けがあるらしい


ナンバリングされた建物それぞれ
表情が違うのです
とても実験的です



周辺、人影はほぼなし


DNPの工場と共に生きている感じがします
平日のこのエリアの空気感も知りたい


この煙突の景色、僕の中では映えてます

やたら道が広いな、と思ったら
どうも貨物の線路があったみたいです
先ほどの北清掃工場、飛行場の跡地には
火力発電所がつくられ、建設資材や石炭が
運ばれていたらしいです


脇道に逸れてみる




素敵な廃墟(?)



気がつけばそこは赤羽でした




赤羽駅東口



1番街は飲み屋街として有名


僕は以前から夜散歩でこのエリアを
強くオススメしていた理由が
部員たちに伝わりましたでしょうか

いや、僕は下戸なんですが


15時過ぎにして開いている店は
ほぼ満席!


まるで僕たちシャッターの中のマリオネット
もつれた糸を断ち切りたいと思います(意味不明)


行列! 呑むために!


行列!


呑むために!


ああっ! 今度のトマトはカラオケだ!


次回はぜひ、平日夜に来ましょう


西口側の様子も見たい


ガード下は綺麗に整えられていますが
どれもこれも見たことある店ばかりですね


先ほどとはずいぶん雰囲気が変わりました


大きなイトーヨーカドーがあり
こちらは生活のエリアといった雰囲気


トンネルの上は都営赤羽台団地です
工事中


ああ、憧れのスターハウス
全室角部屋という独自形状
もはや絶滅種


だって絶賛建て替え中


美しく建て変わります


赤羽の西側は戦前、陸軍の軍用地でした
赤羽台団地はもともと被服工場、
ここからさらに西側の桐ヶ丘団地は火薬庫
今日見てきた軍用地は戦後GHQに当然接収され
一旦アメリカ軍のものに
そして返還後は23区初の都営団地として
この赤羽台団地が造営されました

また、火薬庫だった桐ヶ丘
倉庫をそのまま住居としたそうで
間仕切りもない、水まわりや風呂トイレもない
非常に劣悪な住居だったそうです

もともと火薬庫だった性質上、
各棟が誘爆を防ぐため分厚い土塁で仕切られ
中の様子が外から分かりづらく、
素性のわからない人もいたようです

やがて昭和30年に桐ヶ丘一帯が団地になります
当時国内最大という規模
そんな桐ヶ丘団地
残念ながら今回は行きませんでした
GoogleMapで見たところ、
更地になっていたりしているので、
もはや時すでに遅しかもしれませんが、
機会を見て訪ねたいと思います


ちょうど大坂なおみが全豪オープンを制した
1週間後ぐらいの散歩でした


「台」というだけあってなかなかの高台


図らずも
今回の散歩は旧日本陸軍の昔日を
探るような散歩となりました

それだけ今日歩いてきたエリアは
陸軍の施設がたくさんあった
ということなんですね


東口の喫茶店で
今回は締め

池袋赤羽間、直線6kmほどを
20kmほどに伸ばしてやりました!
そして非常に寒かったせいか
いつも以上に疲れました
(もしくは40歳になったからなのか)

今まで僕がろくに知らなかった
豊島・板橋・北区の姿
以前よりもくっきりと見えてきて
散歩する楽しみがぐんと広がりました

Aちゃん、Mさん、お疲れ様でした
次回の散歩も楽しみですね!